血液・腫瘍部門は、再生不良性貧血・免疫性血小板減少性紫斑病などの非腫瘍性血液疾患や、白血病・神経芽腫などの腫瘍性疾患(小児がん)を含めた、幅広い診療を行っています。日本での小児がんの発生数は年間2,500例程度であり、白血病・リンパ腫・神経芽腫・腎芽腫・横紋筋肉腫・脳腫瘍など、がんの種類は多岐にわたります。病気の種類にもよりますが、半年から1年と長期にわたる入院治療が必要な場合があります。より良い治療方法を開発するためには、科学的根拠に基づいた多施設による共同の臨床試験が必要です。事実、近年の再生不良性貧血や小児がんにおける治療成績の向上は、多施設共同研究を繰り返してきた結果と言えます。小児がんに関しては、1990年代の日本には既に複数の研究グループがありましたが、2014年12月に統一され、オールジャパンに立脚する臨床研究グループとして、日本小児がん研究グループ(JCCG)が発足しました。当科もJCCGの参加施設として、様々な小児がんに対して臨床研究の一翼を担っています。
また、骨髄バンクやさい帯血バンクからの造血幹細胞移植が実施可能な県内唯一の施設として、再生不良性貧血、再発・難治がん、原発性免疫不全症、先天性代謝異常症などのお子さんに対して、移植治療を行っています。福井県立病院陽子線がん治療センターとの診療連携も行っています。私たち医師だけでなく看護師、薬剤師、理学・作業療法士や病棟保育士を含めた小児科チームとして診療を行うことで、入院しているお子さんのみならず、御家族が安心して地元の病院で治療を受けていただくことができるよう、努力していきたいと考えています。