教授挨拶

子どもの特性を配慮した
質の高い医療を

福井大学医学部小児科のホームページをご覧いただき、本当にありがとうございます。
福井大学医学部小児科は、1980年4月に前身である福井医科大学小児科学教室が開設されてから今年で47年目になります。福井県内の周産期医療の中核を担う総合周産期母子医療センターを産婦人科と協力して運営し、子どものこころの発達研究センターや様々な成人診療科、診療部門、多職種とも連携して、新生児期から児童・青年期までの子どもたちに、高度でかつ包括的な医療を提供しています。また、福井県内の小児科入院が可能な基幹病院ほぼ全てに教室員が勤務しており、福井県の小児医療体制において中心的役割を果たしています。

子どもは大人を小さくしただけの「ミニチュア」ではなく、臓器、身体機能、生理機能、精神面など、全てにおいて発達途上にある独自の存在です。そのため、目の前にある病気の治癒だけではなく、成長後の晩期合併症を考慮した治療が必要です。全国どこでも少子化が進み、子どもの数が減少しています。しかし、だからこそ一人ひとりに対して「最善、最高の医療を受けさせたい」という小児科医に対するご家族の要望は大きくなっています。私たちは、子どもたちとそのご家族に「子どもの特性を配慮した質の高い医療」を届けるために診療と研究に取り組んでいます。

成人の場合は臓器別に7〜8つの診療科に分かれる領域を小児科では一人で、またはグループで連携してもれなく診療する必要があります。さらに、急性期・救急医療を中心としたプライマリ・ケアから最先端の知識と高度な医療技術を要する専門医療まで、すべてをカバーする必要があります。そのため難しくて責任が大きい反面、興味深くやりがいが多い診療科です。

現在、福井大学医学部小児科では、5つの研究グループがバラエティに富んだ基礎研究、臨床研究を進めています。診療と研究は車の両輪のような関係です。臨床現場で浮かんだ疑問が新しい研究のヒントになり、逆に研究から生まれた発見が、より良い診断や治療へとつながっていきます。この過程には問題点を発見し、科学的に分析して、その解決法を見つけていく、リサーチマインドが重要となります。私たちは、小児科を目指す先生にはリサーチマインドを持った「フィジシャン・サイエンティスト」になることを薦めていきます。そして、臨床研究と基礎研究は研究の性質は異なりますが、成果を得るためのプロセスには共通点が多いので、リサーチマインドはどちらからでも育むことができると考えています。

最後に、小児科の最大の魅力は、子どもの純粋な笑顔と向き合い、その成長と未来を長期にわたって見守り続けることができることです。私たちは、入局した先生一人ひとりの特性を大事にして、「自分らしい」小児科医を目指せるよう精一杯サポートしていきます。子どものことが大好きで、一緒に働くことを考えているのならば、遠慮なくご相談ください。

教授/梅田 雄嗣

教授/梅田 雄嗣

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