キャリアパス

福井市は人口25万人の地方都市です。当院の他にも500床規模の病院が3つあり、福井大学を中心に小児医療を担っています。そのうち福井県立病院、福井赤十字病院の2つが連携施設となります。それぞれの特色として、大学病院は血液腫瘍、新生児、アレルギー・免疫を中心として、そのほか分野の研究・教育的施設と位置づけされます。ほか2施設では、主に一般診療やICUなどの急性期疾患が中心となります。
また福井県は嶺北・嶺南と2つの地域に区別され、嶺南の関連施設では、地域医療としての側面が色濃くなります。幅広い疾患を外来診療でも経験することで、より地域に密着した小児医療の経験を積むことができます。
2017年度より新しい専門医制度がスタートしました。
小児科専攻医1年目は、大学病院や連携施設である福井県立病院、福井赤十字病院で研修を開始します。今後皆さんの礎となる小児の基本的診療技能や、基本理念を体得することを目指します。この間おもに入院患者の担当医として研修します。小児救急患者の対応についても、徐々に対応していきます。
2年目には、施設移動を行い、連携施設ごとの特色を学びます。初期研修医などの指導にも携わることで、チーム医療としての経験も積むことになります。
3年目は、チーム医療・地域医療のリーダー的役割を担う能力を身に着けるべく、嶺南の関連施設などを中心に研修します。また、同時期からサブスペシャリティごとに、大学病院や系列病院での研修も開始していきます。